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2006/10/19
オーフス世界選手権 女子団体決勝

 

女子の団体決勝は、近年まれにみる接戦で、見応えのあるといい試合だった。

予選順位順にローテーションが組まれ、アメリカと中国が同じ班で前後に分かれての演技だったが、前半はアメリカがミスを出すと、中国にもミスがでて、アメリカが巻き返しに掛かると、中国も高得点を連発といった抜きつ抜かれつの状況が最後で続いた。
特に最終演技者のアメリカのメメルの床演技は久々に鳥肌の立つ演技内容だった。
彼女の得点次第で順位が入れ替わる可能性が僅かに残っていたものの、その差は16.350、逆転の可能性は限りなくゼロに近い点差だった。
しかし、彼女の演技はそれを忘れさせられるほど気迫に満ち溢れ、着地は床に吸込まれる様に見えた。
結果は15.500の高得点、逆転は叶わなかったが、中国の優勝が濃厚な点差の中、最後まで諦めないアメリカ選手の気迫あふれる演技は、言葉では表現しきれない感動があった。

上位2カ国がミスを連発する中、ルーマニアは得意種目で高得点を重ね、一時は1位をキープしたものの、3種目目に中国に抜かれ、4種目目の段違い平行棒が運命の分かれ道になった。
一方、3位通過だったウクライナは、得意の段違い平行棒スタートで有利に試合が運べるはずが、トップバッターのプロスクリナが落下、続くズゴーバも落下、最終演技者のクラスニャンスカが高得点を出し、続く平均台へ望みを繋いだが、平均台ではコジチが落下、ラストのクラスニャンスカが再び気迫の演技で高得点を出し、後半種目に望みを残したものの、後一歩及ばなかった。

最終種目で3位に滑り込んだロシアは、第1ローテーションの段違い平行棒から苦戦が続き、他国のミスに助けられた感がぬぐえないが、表彰式では晴れ晴れした表情をのぞかせた。

2006/10/18
オーフス世界選手権 女子団体予選

 

日本では男子団体決勝の模様が放送されている頃ですが、同日の前半まで2日に渡って行われた女子予選を中心にお伝えします。

今大会は北京五輪の第1次予選も兼ねる為、近年では最大級の出場人数となり、男女各2日づつ予選が行われたが、会場の小ささから男女の器具入れ替えに長時間を要し、男子予選2日目の後半に女子予選を行う余裕がなく、試合間の休憩を昼・夕の2回のみに限定する等、かなり無理なスケジュールが組まれているが、その予選も無事終了し、男女決勝進出国、個人・種目別進出選手が決定された。

女子予選では、落下や着地ミス等、大幅減点となる演技の点数がなかなか出ず、1班から大幅に時間超過となり、元々試合間の休憩がゼロに設定されていた為、僅か2回の休憩を少なくする事で時間調整されたが、有力国はミスも少なく、終了時間はほぼ定刻通りとなった。

予選全体としては、初日に登場したアメリカが、当初の予想通り独走状態で、他国とのレベルの違いを感じた。 初日最終班にはルーマニアもエントリーされたが、イズバサ、ニストールの演技が抜きん出ているものの、残りの選手のレベルがまだまだ低く、且つルーマニア特有の段違い平行棒のレベルの低さが目立った。
一方、トップ通過のアメリカは、個人エントリーの選手が1、3、9、11位と言う素晴らしい内容で、単種目エントリーのリューキン、サクラモネも種目別決勝進出を決めるなど、完璧な調整とブレのない演技、結束力の強さ、更には表現力や演技構成も選手それぞれの個性が生かされた内容で、パワーが目立った時代との完全な決別を思わせた。

初日ダントツのアメリカを阻止できる唯一のチームと思われた中国はミスを連発、特にポディウム・トレーニングでは抜群の実施内容だったLi Yaが、平均台、段違い平行棒、共に落下、両種目ともに他の追従を許さない高難度な内容だっただけに、種目別で彼女の演技が見られないのが残念でならない。

また、ロジェチコを直前のケガで欠いたロシアは、無難に通過といった印象で、残念ながら現段階で団体としては、アメリカ、中国のレベルには遠く及ばないと感じたが、個人レベルでは、アメリカに引けを取らない内容があり、精神力の更なる向上と、調整が必要だと感じた。
今大会もフルエントリーを果たしたザモロドチコワは、個人予選24位だったものの国内3位の為、個人総合進出は果たせなかったが、得意の跳馬で見事種目別進出を果たした。

今大会は、新採点規則での初の世界大会だが、この規則改正がベテラン選手に追い風となり、多くの選手が復活を遂げている。
特にドイツ代表として直前に出場が決まったチュソビチナの演技は圧巻で、年齢を感じさせない構成と実施は言葉を超えた感動があった。床のタンブリングの高さは群を抜いて高く、観客のどよめきと歓声が小さな会場をこだました。

また、ブルガリアで出場のカルペンコもフルエントリーを果たし、個人予選45位、ブルガリア国内では最上位成績でブルガリアの次大会団体進出に大きく貢献した。チュソビチナやザモロドチコワの様な高難度を連発する所までは行かないものの、そつのない演技は変わらず、調整次第ではまだまだ完全復活の望みはあると感じた。

今大会のうれしい誤算は、最終班に登場したウクライナだった。
ポディウムトレーニングでは細かなミスが目立ったものの、得意の段違い平行棒スタートで完璧にペースを掴み、チーム全体に気負いはなく、勢いを感じた。
また、前年のメルボルン大会では代表を外れたクラスニャンスカが、完璧な復活を遂げ、段違い平行棒は演技内容を一新、姿勢欠点の少ない美しい演技は変わらず、エントリーした2種目共に高得点を連発、危なげない演技はアナハイムを越える内容で、段違い平行棒3位、平均台2位で決勝進出を決めた。

一方、ポディウム・トレーニングでは完璧な調整を見せ、表情にも余裕を感じたコジチは、
得意の段違い平行棒で細かなミスが出て得点が伸びず、表情が一瞬にして曇った。
ジュニア時代からミスをすると後半種目まで立て直せず引きずる傾向にあり、今回も最後までペースを取り戻せない感があったが、大きく崩れる事はなく、高難度な構成を持っている強みからミスをしても13点後半をたたき出し、個人総合ではギリギリ24位で通過を果たした。
種目別出場がないだけに、団体決勝、個人総合で、ポディウム・トレーニングで見せた様な彼女らしい輝く演技を見せて欲しい。

日本選手では、黒田選手が2大会連続で段違い平行棒での決勝進出と共に、個人総合出場も決め、世界大会での安定した実施をアピールした。
一方、メルボルンでは個人総合進出を果たした大島選手は、惜しくもリザーブの4番手で個人出場は難しそうだが、メルボルン同様に彼女の床演技には観客の大歓声が上がっていたのが印象的だった。

2006/10/13
男女ポディウム・トレーニング

 

男女各2日間づつ行われたポディウム・トレーニングが終了し、明日から団体予選が始まる。
今大会は、使用器具が未使用の新品の為、鉄棒のバーのしなりが悪かったり、
床が柔らかく跳ねが強くて着地が決まらない等、器具に関する問題が上がっているが、
跳馬のポディウム下の不安定な床面が原因で着地が取り辛く、
男子の大半がしりもちをつく状態だった。

特に日本男子の雰囲気は、ピリピリとした緊張感に支配され、余裕のなさが表情にも表れ、
アテネでの団体1位を死守する事に固執し過ぎて自滅の危険性が見え隠れしてならなかった。
選手の表情もさえず、特に水鳥、富田両選手には余裕が全く感じられなかった。
それ以上に気になった事がコーチ陣の余裕のなさで、
ピリピリした雰囲気ばかりが目立ち、大きな不安材料だと感じた。

アテネでは、金メダルを獲得したものの、その地位はまだもろく、磐石とまでは行っておらず、
守りに入るのではなく、挑戦者であり続ける事が出来るか否か、
明日の予選の結果次第で決勝の行方が大きく左右されそうだ。

女子は、リューキンとメメルが怪我で単種目エントリーとなりそうなアメリカが、
それでも断然優位と感じる練習内容で、特に跳馬と段違い平行棒は圧巻だった。
ポディウムを見た印象は、緊張感の中に自信と余裕を覗かせ、
中国と共に完璧な調整をしてきていると感じた。
一方、ロシアはロジェチコが指を骨折するトラブルで試合前にリタイア、
全体的に落ち着きのない印象を持った。
ルーマニアは、イズバサが抜きん出ているものの、他の選手の印象が弱く感じた。
ウクライナは、予想に反して各選手演技内容も実施もまずまずの内容で、
選手間の雰囲気もよく、ミスがなければ上位に食い込んでくると感じた。

2006/09/26
オーフス世界選手権 エントリーリスト発表

 

10月14日より開催されるオーフス世界選手権のエントリーリストが先日発表されたが、
各国共に新旧織り交ぜたエントリーが目立った。

http://worldgymart.com/pdf/aarhus2006/aarhus2006m_entrys.pdf
http://worldgymart.com/pdf/aarhus2006/aarhus2006w_entrys.pdf

今大会は大幅に改正された採点規則が適用される初の世界選手権であると共に、
北京オリンピックの第一次予選でもあり、大会の結果のみならず、競技進行も注目される。

従来の方式では来年の世界選手権がオリンピック予選を兼ね、一発勝負で決定されていたが、
今回より二段階予選が採用され、オーフス大会で上位24カ国に入らなければ、
団体でのオリンピック出場が完全に閉ざされる。
尚、個人参加枠に関しては、今大会に出場していなくても来年の最終予選に出場可能で、
更にワイルドカードや推薦枠での出場も残されている。


2006/01/20
第5回プレゼントコーナー開催中

 

第5回プレゼントコーナーを開催中です。

今回はメルボルン世界選手権の大会公式プログラムが3名様、
写真5枚セットが5名様の合計8名様に抽選でプレゼント致します。
尚、写真セットはお好きな選手の指定が可能ですが、Photo Gallaryからの個別指定はご遠慮願います。

今回は英語のページを準備する時間が無い為、日本語の応募ページのみとなりますが、
日本在住でなくても応募ページより送信可能であればご応募頂けます。
また、今回の応募フォームはセキュリティに保護されている為、
応募フォームを開く時と送信後にはセキュリティ警告が表示される場合があります。
( 証明書はサポート会社の名義ですが、セキュリティは有効ですのでご安心下さい )

お申込みの際はニックネームの使用もOKです。
当選された方のみ後日ご住所等お知らせ頂く事になります。
また、今回はメールアドレス1つに対して1口のご応募が可能ですが、必ず同じ名前(ニックネーム)をご使用下さい。

応募締切は2月3日(金)、当選発表はトップページ、掲示板、新着情報のページで発表いたします。
当選者の方へは直接メールで当選メールをお送りしますので、必ず1週間以内に当選手続きを完了して下さい。
1週間を過ぎてもご連絡の無い場合は、次の方へ当選の権利を移行させて頂きますのでご注意下さい。
尚、ご応募がプレゼント数に達しなかった場合は、自動的に当選とさせて頂きます。

ご応募はこちらから↓
https://www.worldgymart.com/present/present005.html
皆さまからのご応募お待ちしております。

2005/11/26
メルボルン 女子個人

 

女子個人表彰式
19位の大島杏子選手

2005/11/26
メルボルン 女子個人

 

1.メメル(USA) 2.リューキン(USA) 3.ルッソ(AUS)

2005/11/25
メルボルン 男子個人

 

男子個人優勝 冨田洋之選手

2005/11/25
メルボルン 女子予選

 

予選1位通過のリューキン(USA)

2005/11/24
メルボルン 男子予選 日本選手

 

鹿島丈博、山田辰也、関口栄一各選手

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